JATET規格表からの抜粋
演出空間専用差込接続器 解説
この解説は,本体に規定した事柄及びこれに関連した事柄を説明するもので,規格の一部ではない。
1.規格制定の経緯
a)差込接続器の必要性
舞台照明は,演出空間で公開される演劇などの内容に伴い,様々な照明器具を使用する。こ
れらの照明器具に電力を供給する為の舞台照明配線は,常に固定化された電源導入方法では成
り立たない。
従って,公演される演劇などに対する照明デザインに準じた照明器具配置をその都度セット
する必要がある為,電源導入部における差込接続器は,舞台照明の必要不可欠の設備器材であ
る。
b)演出空間専用差込接続器の特殊性
演出空間で使われている照明器具等電気機械器具は,一般に用いられている差込接続器を必
要とする電灯及び家庭用電気機械器具と概略次の様な相違がある。
1)単一器具の電流容量が大きい。
2)数量が非常に多い。
3)使用頻度が非常に多い。
4)短時間でのセッテングが必要。
その為,演出空間で使用される差込接続器は,安全な構造でなければならないことは,当然で
あるが,更に,
1)電流容量の大きいものが必要とされること。
2)着脱使用頻度が高く,扱いが過酷であっても耐える堅牢さを持っていること。
3)暗転時など悪条件でも扱いやすいこと。
等が,特に考慮された差込接続器でなければならない。